活動日誌
10月28日(日)今年度2回目の適塾見学会が開催され、10名の方にご参加いただきました。
「大坂の「舎密学(せいみがく)」」をテーマに、福田舞子特任研究員の案内で大阪舎密局跡や大阪城焔硝蔵などを見学。
近代の大阪が化学の最先端地域であった様子や、明治以後の適塾生たち業績の一部が紹介されました。
大村益次郎卿殉難報国之碑の前にて
9月15日、29日、10月13日(いずれも土曜日)の3回にわたり、第5回適塾講座が中之島センターにおいて開催されました。
今回の共通テーマは「黎明期日本医学の中心・適塾と近代大阪の疾病」です。
9月15日(土)14:00~15:30
「都市の若者と医学教育―適塾を国際的にみる」
鈴木晃仁教授(慶應義塾大学経済学部)
9月29日(土)
「Hygieneと衛生―長与専斎のみた欧米と日本」
永島剛准教授(専修大学経済学部)
10月13日(土)
「日本の工業化・都市化・結核」
花島誠人主任研究員(財団法人地域開発研究所)
友部謙一教授(経済学研究科)
適塾の担った役割、都市の疾病や衛生問題など、各専門家による充実した講義が行われ、各回約20名の方に参加いただきました。
鈴木教授による講座の様子
2012年5月29日(火)~6月10日(日)に2012年度適塾特別展示「洪庵・適塾と蘭書」が開催されました。
洪庵は、天然痘予防やコレラ治療といった当時として最先端の医療活動を行っています。
その活動は、オランダ語で書かれた書物(蘭書)から得た西洋の知識に支えられたものです。
洪庵や適塾生は、医学書に留まらず物理学・化学・博物学など様々な分野の蘭書から知識を得ていました。
本展示では、洪庵や適塾生にゆかりのある蘭書のほか、江戸時代の蘭学のなかで大きな役割を果たした蘭書も併せて展示いたしました。
期間中はのべ1,049名の方にご参観いただきました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。
6月3日(日)、2012年度第1回目の適塾見学会が開催されました。
村田路人教授(文学研究科)の案内のもと、適塾とその周辺の史跡を見学しました。
現在の適塾周辺はビルが建ち並ぶオフィス街になっていますが、除痘館跡や懐徳堂跡、旧鴻池本宅跡(現在の大阪美術倶楽部)など、江戸時代の大坂を偲ばせる場所も残っています。
懐徳堂跡の碑の前にて
周辺見学後は、適塾の建物内を見学。
特別展示期間中でもあり、普段とはまた違った適塾の様子をご覧いただきました。
適塾 ヅーフ部屋で解説する村田教授