所蔵資料の紹介

当センターでは、適塾記念会が収集した資料や寄贈を受けてきた資料などを継承し、保存と活用につとめています。また、緒方洪庵・適塾関係資料を継続的に収集しています。資料は刊本・写本・書状・書幅など、多岐にわたります。なお、2015年3月末、『大阪大学適塾記念センター所蔵 適塾関係資料目録』を刊行しました。本目録には、2014年3月現在、当センターが所蔵・管理する「適塾関係資料」のうち、整理が完了している資料が収録されています。

主な所蔵資料

緒方洪庵と適塾関係資料 一部資料の紹介

緒方洪庵の書状や日記、塾の記録など、洪庵と適塾研究の基本資料です。緒方家や門下生子孫などの方々から数回にわたって適塾記念会へ寄贈を受けた資料がその中核となっています。その主なものを以下に紹介します。

・洪庵文庫
緒方富雄氏より適塾記念会に寄贈された資料群のうち、洪庵文庫に収められていた資料群。洪庵文庫は、明治末期に洪庵の功績を記念しようと門弟たちが設けたものである。幕末の蘭書が多く収められている。

・渡辺家資料
適塾門下生渡辺卯三郎のご子孫より1983年に適塾記念会へ寄贈。卯三郎宛洪庵書状などが含まれている。

・村上家資料
適塾門下生村上代三郎のご子孫より1983年に大阪大学に寄贈。代三郎宛洪庵書状や講武所賞状などが収められている。

億川家資料

洪庵夫人八重の実家である億川家の資料群で、2004年にご子孫より適塾記念会に寄贈された。実家宛八重書状なども含む。

西村家資料

山崎藩医西村英蔵旧蔵資料を中心としたもので、1980年に適塾記念会に寄贈。洪庵訳『扶氏経験遺訓』や英蔵が大阪医学校で緒方惟準の講義を筆記した『緒方従六位講』も含まれている。

図書資料

関連図書や参考資料などをセンター資料室にて収集しています。