活動日誌
去る8月3日(土)、大阪大学シンポジウム「医の知の未来へ」(読売新聞社後援)がうめきたグランフロント大阪・コングレコンベンションセンターで開催されました。
本シンポジウムは、適塾創設175周年・緒方洪庵没後150年を記念して行われたものです。
平野総長による挨拶(写真提供:社学連携課)
第1部/講演
「眼とiPS細胞の未来」
西田幸二教授(医学系研究科)
「適塾橋本左内と先端デザイン学」
川崎和男特任教授(工学研究科)
「適塾と命の重さ」
久坂部洋氏(作家・医師)
再生医療の今後や、デザインと未来、医療に携わった経験から考える医の未来など、多岐にわたる論点が提起されました。
脇浜アナウンサー、西田教授、川崎教授、久坂部氏による座談会の様子(写真提供:社学連携課)
講演後、第2部では脇浜紀子アナウンサー(読売テレビ放送)の司会のもと、講演者3名による座談会が行われ、医療・医学の、そして日本人の”いのち”の未来について様々な意見・論点が交わされました。
当日は多くの方にご参加いただきました。
猛暑のなかお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
6月2日(日)、適塾見学会<夏季>が開催されました。
適塾見学会は、適塾記念会の会員を対象に、毎年夏季と秋季の二回開催しているものです。
本年度の第一回目(夏季)は、「適塾とその周辺の史跡をたずねる」と題し、村田路人大阪大学大学院文学研究科教授(適塾記念センター兼任)の案内・解説で、愛日小学校跡や大阪倶楽部、除痘館(古手町)跡などを見学。
今はオフィス街となっている北浜一帯に残る史跡を、休日の静かな雰囲気のなか散策しました。
大阪倶楽部前での解説の様子
リニューアルした適塾展示についても丁寧に解説されました。
適塾2階塾生大部屋での見学の様子
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
2013年は、緒方洪庵の没後150年、および適塾の創設175周年にあたります。この記念の年にあたって、適塾記念センターでは、本年4月より適塾の常設展示をリニューアルいたしました。展示資料を大幅に増やし、解説パネルも一新して、より見ごたえのあるものになりました。
近世大坂の町屋遺構としても、現存する蘭学塾としても貴重な史跡である適塾。多くの方に訪れていただき、その雰囲気を感じていただければ幸いです。
教室(受付前)の様子
各展示コーナーの展示資料・解説も、より充実したものに
適塾の雰囲気に見合った、落ち着いた展示を目指しました
なお、一部の資料修復およびレプリカ作成は(公財)朝日新聞文化財団文化財保護助成によるものです。
去る2月27日(水)、2012年度後期の大阪大学21世紀懐徳堂i-spot講座が終了いたしました。
i-spot講座は、大阪大学が大阪市計画調整局と協同で年2回開催している公開講座です。
今回は、適塾記念センターのスタッフも2名お話しさせていただきました。
1月29日(火)18:30~20:00
「戦前大阪の工業教育」
澤井実教授(経済学研究科、適塾記念センター兼任)
2月27日(水)18:30~20:00
「浪華で学んだ俊英たち―適塾の門下生を中心に」
福田舞子特任研究員(適塾記念センター)
両講座とも、共通テーマ「なにわのマンパワー」に沿って開催されたものです。
会場となったアイ・スポット(淀屋橋odona 2階)には、旧愛日小学校や懐徳堂、適塾の歴史を解説したパネルが常時展示されています。
ご参加の皆さんもとても熱心で、講座内容はもちろん会場の様子からも「なにわのマンパワー」がひしひしと感じられました。
来年度以後のi-spot講座は、大阪大学21世紀懐徳堂のホームページで適宜公開されます。
こちらも是非ご覧ください。
2013年1月13日(日)中之島センター佐治敬三メモリアルホールにて、適塾記念センターシンポジウム「「鎖国」のベールの裏側で~ケンペルとその時代の日欧交流にせまる」が開催されました。
本シンポジウムはオランダ学研究部門発足を記念し、同研究部門が企画したものです。
当日は約180名にご参加いただきました。
講演1「ケンペルの来たころ―元禄期の出島・長崎・日本ー」
松井洋子教授(東京大学史料編纂所)
講演2「ケンペルが見た日本、ヨーロッパが見た日本」
中直一教授(言語文化研究科)
講演3「肥前窯業史におけるオランダ貿易の位置づけ」
野上健紀氏(佐賀県有田町歴史民俗資料館主査)
3名の専門家による講演のあと、講演者とファリシテーター・古谷大輔准教授(言語文化研究科、適塾記念センター兼任)による鼎談とが行われ、江戸時代の日本とヨーロッパとの交流の歴史について、様々な角度から考察されました。
古谷准教授、松井教授、中教授、野上主査による鼎談の様子
(朝日新聞社提供)