活動日誌
2012年5月29日(火)~6月10日(日)に2012年度適塾特別展示「洪庵・適塾と蘭書」が開催されました。
洪庵は、天然痘予防やコレラ治療といった当時として最先端の医療活動を行っています。
その活動は、オランダ語で書かれた書物(蘭書)から得た西洋の知識に支えられたものです。
洪庵や適塾生は、医学書に留まらず物理学・化学・博物学など様々な分野の蘭書から知識を得ていました。
本展示では、洪庵や適塾生にゆかりのある蘭書のほか、江戸時代の蘭学のなかで大きな役割を果たした蘭書も併せて展示いたしました。
期間中はのべ1,049名の方にご参観いただきました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。
6月3日(日)、2012年度第1回目の適塾見学会が開催されました。
村田路人教授(文学研究科)の案内のもと、適塾とその周辺の史跡を見学しました。
現在の適塾周辺はビルが建ち並ぶオフィス街になっていますが、除痘館跡や懐徳堂跡、旧鴻池本宅跡(現在の大阪美術倶楽部)など、江戸時代の大坂を偲ばせる場所も残っています。
懐徳堂跡の碑の前にて
周辺見学後は、適塾の建物内を見学。
特別展示期間中でもあり、普段とはまた違った適塾の様子をご覧いただきました。
適塾 ヅーフ部屋で解説する村田教授
11月30日(水)中之島センター佐治敬三メモリアルホールにおいて適塾記念講演会を開催しました。本講演会は、大阪発のオリジナルな学術、文化の成果をお話いただく講演会であり、今回は適塾記念センター開所記念講演会と位置づけ、大久保規子法学研究科教授に「環境政策最前線-リオ会議20周年に向けて-」及び吉川秀樹医学系研究科教授に「整形外科の歴史と最先端治療」と題して講演いただき、約80名の参加者がありました。
大久保教授
吉川教授
11月30日(水)、中之島センター9階交流サロンにおいて、適塾記念センター開所式が挙行され、マルガリータ・ボット在大阪・神戸オランダ総領事にも参列いただき、総長、役員、部局長等が出席されました。式は、木下タロウ副センター長の司会で開会し、センター紹介映像を放映の後、平野俊夫総長から、開所にあたって、大阪大学の源流である適塾の保存と顕彰事業等について、当センターが責任を持ってしっかりと行ってゆく旨の力強い挨拶があり、江口太郎適塾記念センター長による概要説明、来賓を代表して、多田羅浩三大阪大学名誉教授、適塾記念会幹事から祝辞をいただきました。
平野総長からの挨拶
多田羅名誉教授からの祝辞
11月18日(金)さいかくホールにおいて、今年で14回目を迎える「公開講座フェスタ2011」が開催され、大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県の29の大学・研究機関が参加して全31講座が開講されました。大阪大学並びに適塾記念会として本年は、
村田路人文学研究科教授による「江戸時代の開発と治水」と題した講義が行われ、約60名が受講されました。
講義を行う村田教授