活動日誌

平成26年度適塾見学会<夏季>開催

2014年6月4日

6月1日(日)、適塾記念会の会員を対象に、適塾見学会<夏季>が開催されました。

「適塾とその周辺をたずねる」をテーマに、津村別院(北御堂)、瓦町の適塾跡(旧津村東之町)、綿業会館、北組惣会所跡などを見学。

村田路人教授(文学研究科、適塾記念センター兼任)の案内・解説のもと、天保9年(1838)の開塾当初の適塾があった場所から、今日残る適塾に至るまでの道中を散策しました。

北組惣会所跡20140601

北組惣会所跡にて解説される村田教授

周辺の見学後は、耐震改修工事を経て再公開された適塾をご参観いただきました。

西側公開空き地20140601

適塾西側隣接地の公園(公開空地)にて

30℃を超す真夏日にもかかわらずご参加いただいた皆様、ありがとうございました。


適塾、一般公開再開

2014年5月16日

適塾は耐震改修工事のために2013年10月7日(金)より閉館しておりましたが、このほど工事を完了し、5月15日(木)より一般公開を再開いたしました。

工事は、壁の内部に複合鋼板を設置するなど、重要文化財としての価値を損なわないよう最大限の配慮をして行われました。

改修工事については、適塾台所スペースにて開催中の特別展示「適塾平成の改修―歴史遺産を未来へ―」(5月15日(木)~6月15日(日))で紹介しております。

この機会に足をお運びいただき、重要文化財を後世へ守り伝えていくための取り組みに触れていただければ幸いです。

「適塾平成の改修」展示の様子

適塾1階台所における特別展示の様子(資料の配置は若干実際と異なります)

また、5月14日(水)、一般公開に先立って行われました関係者への内覧会の模様は、大阪大学公式ウェブサイトにて紹介しております。

大阪大学 ニュース&トピックス 「適塾」、今日から一般公開

こちらも是非ご覧ください。


平成25年度大阪大学適塾記念講演会開催

2013年12月24日

2013年12月14日(土)、大阪大学会館において適塾記念講演会「大坂洋学事始―その萌芽と成熟」が開催されました。

総合学術博物館にて開催中の特別展示「緒方洪庵・適塾と近世大坂の学知」とも関連させて、近世大坂におけるヨーロッパ由来の学知受容について、2名の専門家にご講演いただきました。

岡美穂子先生(東京大学史料編纂所)による講演「大坂・京都のキリシタン―キリスト教受容と知的交流―」

岡美穂子助教の講演

髙橋京子先生(総合学術博物館)による講演「『緒方洪庵の薬箱』由来生薬の本草学的意義と東西融合医療」

髙橋京子准教授の講演

古谷大輔先生(言語文化研究科、適塾記念センター兼任)による司会のもと、近世大坂で受容された西洋の知について、キリシタン史と薬学史の立場からそれぞれの研究成果をお話しいただきました。


期間限定 特別展関連展示 「西洋医学の導入と蘭画―緒方医学化学研究所寄贈資料より―」

2013年11月3日

  • 大阪大学総合学術博物館での特別展開催に伴い、大阪大学会館3階歴史展示室でも展示を行っていますので、是非お立ち寄りください。 【終了しました】

    期間限定 特別展関連展示

    「西洋医学の導入と蘭画―緒方医学化学研究所寄贈資料より―」

    場所:大阪大学会館3階 大阪大学総合学術博物館 歴史展示室

    期間:11月29日(金)まで。土日閉室、ただし11月2日~4日は開室。

    時間:10:30~17:00

    展示資料:

    医事不如自然 杉田玄白 文化14年(1817)

    蘭文玉川紀行(後編) 杉田成卿原著、高鋭一写、桂川甫賢画

    亜墨利加洲人牽胡馬之図 桂川甫賢 天保4年(1833)
    ほか

大学会館展示


2013年度特別展「緒方洪庵・適塾と近世大坂の学知」

2013年11月3日

10月29日(火)から12月27日(金)まで、当センターおよび本学総合学術博物館の主催で、大阪大学総合学術博物館第6回特別展 適塾創設175周年記念・緒方洪庵没後150年記念「緒方洪庵・適塾と近世大坂の学知」を開催しております。

2013特別展入り口横断幕

展示は以下の3部構成です。

(Ⅰ)緒方洪庵の学問形成

(Ⅱ)近世大坂の学知と適塾

(Ⅲ)西洋医学の導入と蘭画

2013特別展会場(Ⅰ)

(Ⅰ)では洪庵の蘭学修行の過程に焦点を当て、師との書状のやりとりや、若年の頃に手がけた翻訳書などを展示しています。

2013特別展会場(Ⅱ)

(Ⅱ)では、近世大坂に花開いた学塾のうち、代表的なものを紹介しています。

特に、適塾と非常に近い位置にあった合水堂(大坂華岡塾)は、適塾生にとってよきライバルでもありました。

大坂華岡家関係史料(個人蔵)、緒方洪庵落款(個人蔵)、日本学士院所蔵の「適々斎塾姓名録」の原本などの貴重な資料も展示しています。

2013特別展(Ⅲ)

(Ⅲ)では西洋医学の導入と、それとともに描かれるようになった洋風画(ヒポクラテス像など)についてご紹介しています。

会期中は博物館3階セミナー室において、映画「よみがえる適塾―解体修復工事の記録ー」「洪庵と1000人の若ものたち」の上映も行っております。

この機会に是非、大阪大学総合学術博物館へ足をお運びください。